チュチェ思想が生まれた歴史的背景
朝鮮民族は永い歴史の中で外部勢力の侵略・中国の冊封・日本帝国主義の植民地支配を受けてきた。また朝鮮半島は外部勢力の勢力争いの戦場(白村江の戦いなど)として古代から現代に至るまで何度も踏みにじられてきた。現在も朝鮮半島は大国間の緩衝地帯として分断されている。
そんな抑圧され立ち上がる気力を無くした民族を覚醒させ奮い立たせたのが、日本植民地時代の革命家・抗日パルチザンで朝鮮民族の英雄である、朝鮮民主主義人民共和国の建国の父・金日成(キムイルソン)氏である。
チュチェ思想は金日成主席の考えから生まれた
「あらゆる革命闘争は、一口に言って、全て階級的、または民族的従属からの解放のためのたたかいであり、人民大衆が、自らの自主性を守るためのたたかいであるとみなす事ができます。われわれが社会主義・共産主義を建設するためにたたかうのも、結局は、人々があらゆる従属から抜け出し、自然と社会の主人として自主的で創造的な生活を享受するためです」
「チュチェ思想を確立する上で主な隘路の一つは、事大主義思想であります。事大主義は、わが国で久しい前から伝わってきた古い思想です。事大主義者は、自分のものは何でも悪く、自分には良いものは何も無いと言い、ひとのものは何でも良いと言います。このように、彼らは自分のものに対して虚無主義的に接しています」
―金日成 (1979)「チュチェ思想について」白峰文庫
チュチェ思想は民族の歴史と向き合い、自らを発展させる未来志向の思想である。
リンク