チュチェ思想の定義と当ブログの今後の方針
チュチェ思想の定義 研究の進展や、読者様からのご指摘を受けてチュチェ思想の理解・認識が深まり、今回改めてチュチェ思想の定義を行う。 世界観 まずは前提となる「世界観」。 朴庸坤(パク・ヨンゴン)著「チュチェ思想の世界観」…
家父長制からの脱却とチュチェ思想の止揚
首領崇拝思想である「金正日思想」 まずは現在「チュチェ思想」として認知されている「金正日の思想」について解説したい。金日成主席が考案した、朝鮮の「民族自決」の重要性などを説く思想・哲学が「チュチェ思想」。金正日は党内権力…
中国共産党とAIの親和性
AI大国 中国 AI(人工知能)の技術開発では、ビッグデータをより多く集めることが重要だ。その点中国は共産党の一党独裁体制で人口は約14億人、世界で最も有利な条件にある。現在中国は米国に並ぶAI大国になったといわれている…
子は親を選べないのか
子は親を選べないのか 業の深い叔母 家庭環境が悪かった人がよく「子は親を選べない」と言う。大体の人は「そうだね」と納得すると思う。しかし本当にそうだろうか。 筆者にはとても業の深い叔母がいた。叔母はとても意地悪で、親族の…
民族の思想と理解【チュチェ思想にのめり込んだきっかけ】
点と線がつながる 家族主義・儒教思想が「朝鮮」の原体験 今回は筆者がチュチェ思想にのめり込んだきっかけを話したいと思う。 筆者は在日3世で日本人社会で育った。名前は、「差別はなくなった」という両親の判断で生まれたときから…
【中間発表】チュチェ思想について【哲学研究】
チュチェ思想の概要 チュチェ思想は人間中心の哲学である 人間の運命は、神的存在や環境が決めるものではなく人間が決めるものである 自分の運命は、神的存在や各自のおかれた環境が決めるものではなく自分自身が主体となって切り開い…
チュチェ思想と封建主義・民族主義
封建主義はチュチェ思想の闘争対象 立ちおくれた思想は国を滅ぼす 1958年11月20日に「全国市・郡党委員会の扇動員講習会」でおこなった演説にて金日成首相(当時)は封建王朝・李氏朝鮮(大韓帝国)に対する見解を述べている。…
「ハーフ」の親戚と「朝鮮」
親戚から届いた結婚式の招待状 以前あるハーフ(父・日本人、母・在日朝鮮人)の親戚から結婚式の招待状が届いた。 筆者あての宛名・名字が通名(祖父、父が使っていた通名。筆者は生まれた時から民族名のみ)で書かれており、どういう…
金正日はなぜ後継争いに勝てたのか
17歳ですでに権力欲の強かった金正日 チュチェ思想の創始者の一人であり、金日成主席の理論書記をつとめ、金一族の内実に詳しい脱北者の黄長燁(ファンジャンヨプ)氏の証言を引用する。 「一九五九年の一月、わたしは金日成に随行し…
結局「チュチェ思想」とは何なのか
「チュチェ思想」と「金日成・金正日主義」 現在チュチェ思想は二種類ある。 一つは金日成主席の考えから生まれた、人間の発展哲学である「チュチェ(主体)思想」。 もう一つは「チュチェ思想」を変質させ個人独裁に利用した首領絶対…